2026年6月上旬、私が住んでいたトロントのシェアハウスで突然大規模な下水道工事が行われることになりました。
ある日オーナーから告げられたのは、「地下に住んでいる5人は1週間退去してください」という突然の通達です。
工事内容は地下の配管交換。実際に工事が始まると床は大きく掘り返され、家の中とは思えないほどの工事現場になっていました。さすがにこの状態では生活できないため、地下に住んでいた5人全員が一時的に別の場所へ移ることになりました。
私が案内されたのはホームステイ先でした。
カナダに来てからずっとシェアハウス暮らしだったため、人生初のホームステイです。
最初は「せっかくだし良い経験になるかもしれない」と少し期待していました。
しかし、その考えは到着初日に覆されることになります。
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到着してすぐに大量のルール

部屋へ案内されると、ドアには手書きのルール表が貼られていました。
内容は、
- 洗濯は週1回
- 部屋での飲食禁止
- キッチン利用は22時まで
- 外出や帰宅が遅くなる場合は報告
など。
もちろん家ごとにルールがあるのは理解しています。
しかし、ワーキングホリデーで働きながら生活している私にとっては、かなり窮屈に感じる内容でした。
特にレストラン勤務のため帰宅時間が遅くなることもあります。そんな中でキッチン利用時間が決まっていることや、自室で自由に飲食できないことは想像以上にストレスでした。
プライベート空間がほとんどなかった
私が最も辛かったのはルールではなく、プライベート空間の少なさです。
私の部屋にはベランダが付いていたのですが、ホストマザーは洗濯物を干すために何度か部屋へ入ってきました。
もちろんベランダを利用する必要があることは理解できます。
しかし、自分の部屋だと思っていた空間に勝手に入られる環境は落ち着きません。
部屋で休んでいても、いつドアが開くかわからない。
自分だけの空間が確保されていない感覚がありました。
さらに、ホストマザーは朝晩になると玄関近くのリビングに座っており(いない時は旦那さんが必ずいる)、外出時も帰宅時も必ず顔を合わせます。
実際に監視していたわけではないと思います。
それでも、常に見られているような感覚があり、どこか息苦しさを感じていました。
私の住んでいるシェアハウスでは住人同士がお互いの生活に干渉しないため、この距離感の違いは私にとって非常に大きなものでした。
想像以上に大変だった通勤
ホームステイ先は住宅街にあり、治安や周辺環境自体は悪くありませんでした。
しかし、車を持っていないとアクセスが不便なエリアです。
私は車を持っていないため、公共交通機関で通勤していました。
その結果、最寄りのバス停まで約1km、職場までの通勤時間は今まで住んでいたシェアハウスより片道約30分増加。
往復すると毎日1時間余計にかかる計算になります。
たった1週間とはいえ、仕事終わりの疲れた体にはかなり堪えました。
それまで当たり前だと思っていた現在のシェアハウスの立地の良さを改めて実感しました。
今までのシェアハウスが快適だったと気付いた
正直なところ、元々住んでいたシェアハウスにも不満はありました。
トイレが詰まることもあれば、掃除の問題や虫の問題もあります。
それでも、
- 好きな時間に料理できる
- 自分の部屋で自由に過ごせる
- 洗濯の回数制限がない
- 外出や帰宅を報告しなくていい
- 必要以上に干渉されない
という自由がありました。
人は普段、不満ばかりに目を向けがちです。しかし環境を失った時に初めて、そのありがたさに気付くことがあります。
私はこの1週間でそれを痛感しました。
家賃返金はあったが、それでも大変だった
今回の件については、シェアハウス運営会社から約1週間分の家賃返金がありました。
突然の退去指示には驚きましたが、代替住居の手配や返金対応はしっかり行われたため、その点はありがたかったです。
ただ、慣れない環境での生活、通勤時間の増加、自由の少ない暮らしを考えると、正直かなり疲れた1週間でした。
ホームステイを経験できたのは良かった
今回の出来事がなければ、私はホームステイを経験することなくカナダ生活を終えていたと思います。
そう考えると、ホームステイのリアルな生活を知ることができたのは貴重な経験でした。
留学生がどのような環境で暮らしているのか、自分自身で体験できたからです。
しかし、もし今後改めて住まいを選ぶ機会があり、「シェアハウスとホームステイのどちらを選びますか?」と聞かれたら、私は迷わずシェアハウスを選びます。
もちろんホストファミリーとの相性にもよると思います。
それでも私にとっては、自分のペースで生活できる自由さの方が圧倒的に重要でした。
今回の1週間は決して快適ではありませんでしたが、普段文句を言っていたシェアハウスのありがたさを再認識する機会になりました。
海外生活では家賃や立地だけでなく、自分に合った生活スタイルを送れるかどうかも重要です。
私にとっては、その答えが「シェアハウスだった」と改めて確認できた1週間でした。
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